『ぼっち勇者』を振り返って(完結編)
【2019/01/06】 ゲーム
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さて、なんとかAndroid版のみリリースできたわけですが、動向はどうだったかというと…

「思ってたのと違う」という声が多く、評判はあまりよろしくありませんでした。
PVもスクリーンショットにも一切嘘の内容はなく、アプリ説明文にも遊び方は書いてあるのですが、普通の(?)RPGと勘違いさせてしまった可能性があります。
プラスに捉えれば、訴求力のあるPVやスクリーンショットが作れたという事かもしれませんが、シビアな言い方をすれば期待を裏切ってしまったという事でもあります。

もちろんシステムは想像通りだけど、内容不足で「思ってたのと違う」という声もあったと思います。
参考にしたシステムが数年前のもので古かったので、最新の放置ゲームに寄せていたら違ったかもしれません。
もう少し勇者パートにカスタイマイズ性のある成長要素などがあれば違ったかもしれません。

でも決して実装に入る前にシステムを見直さなかったわけではありません。
新たに課金要素などを導入しマネタイズを見直しましたし、それに伴い『ムーンストーン』や『忖度の香水』などアイテムも追加しました。
ちなみに『ムーンストーン』はツキと月を掛けているのですが、「勇者様、ムーンストーンを使うのよ(by ククリ)」と言いたかったというのもあります。
見直しても結局はミニゲームに比重を置いたのは、前々回書いたように『自分でプレイする』ゲームが好きだから故の選択であり、結果として評価が良くないのは自分のセンスと世間に求められているものがズレていたという事でしょう。

一応、各メディア様にプレスリリースやレビュー依頼をしたり最低限のプロモーションはかけましたが、初動の評価に対してテコ入れが難しい実情とリリース前から続く早く次のアプリに移行したい気持ちから、プロモーションは早めに見切りをつけてしまったのは反省点です。

以前いた会社は主に脱出ゲームを量産していましたが、リリース数日以内にランキングに載らないアプリは失敗作とされていました。
基本的にクリアまでの時間が短く、一度クリアすると答えがわかってるからプレイされない脱出ゲームは消費が早いです。
数週間から数ヶ月かけて作った1本が数時間で消費されてしまい、需要に対して供給が追いついていない状態と言えるでしょう。
さらに『脱出ゲーム』というジャンル自体に特定のファンが多く、『脱出ゲーム』というワードがチート検索ワードとして機能してしまうのです。
なのでタイトルなどに脱出ゲームというワードさえ入れていれば、プロモーションをかけずとも、ある程度はユーザーの目に届きます。
そこから常に新しい脱出ゲームを探してるユーザーが見た目や内容によって取捨選択するわけです。
ユーザーが積極的に探してくれる脱出ゲームにおいて、新しいのに見向きもされない場合は何かイレギュラーな事態がない限りは時間が経ってから再評価される事は難しいので、リリース数日以内が判断期間とされたいたのです。

しかし、脱出ゲーム以外はプロモーションに失敗しても諦めるのは早いと思います。
もし大金を使って大々的にプロモーションした結果に爆死したのではなく、プロモーション自体に失敗した場合は『どうぶつタワーバトル』のように後々認知されて再評価される場合もあります。
『ぼっち勇者』はシステム的にも足りない部分があるかもしれませんが、それでもツボにはまって絶賛して頂いた人もいますし、母数が増えれば変わるかもしれません。
なので、自分の作品として「合う合わないがあるかもしれませんが、自信作の一つです!」と胸を張って言いたいです。

ちなみに今作は一番最初の企画段階で『勇者3部作』として続編のタイトル・内容まで決まってました。
2作目はパズルで3作目はディフェンスの予定で、1作目がこけたからといって開発中止にするつもりもありません。
(続編と言っても『ロト3部作』のように設定的に繋がってはいますが主人公も変わって単体で遊べる感じです)
すぐにではありませんが、いつか必ず作ります。
それも今作が見直されるためのプロモーションの一種だと思います。

手が空いたら、今作のLINEスタンプも作りたいし、個人的に気に入ってる魔導師2人を主人公にしたスピンオフも作りたいです。
今は別のアプリに注力してますが、自分の中ではまだまだ終わったアプリだとは思ってないので、今後の展開に期待して頂けると嬉しいです



最後に収益についてですが、実はこの記事を書くにあたって初めて広告収入を確認しました(笑)
びっくりする事に約300円でした!!!

悪夢かな…?

なぜ今まで見てなかったかというと、管理画面が見にくくて更新したりすると0になったりして、あまり数字が正確じゃないというか信憑性がない気がして頻繁にはチェックしてなかったんです。
特に今作はダウンロード数自体が少なかったので、広告収入に期待はしてませんでした。

さっさと広告会社変えろよと思うかもしれませんが、使ってるゲームエンジンが対応してるのが2社しかなくて、その内の一つのAdMobはバグで使えないし…

課金は約2,000円です。
う~ん、オープンテスト版の流出がなかったらもっとあっただろうか…?

そういえば、今回初めて曲を外注しました。
ミニゲーム成功時とダブルアップ成功時にだんだん豪華になっていく短いジングルが6種類必要だったのですが、そんな都合の良いフリー素材は無かったので。

知り合いに頼んだのですが、自分が素人なため、うまくイメージを伝えるのが難しく、相当な回数のリテイクをお願いしました。
自分からの指定は以下のようなフワッとした感じだったのに、わがままを汲んでくれて感謝です。
しかも向こうからの請求額が5,000円足らずという激安料金。
いやいや、もっと請求しなさいよと言いましたが、今回はこれでいいという事でお言葉に甘えました。

自分の人件費を除いても全然ペイできてないですね。
『魔法少女クリティカル』は海外でも結構遊ばれてるみたいなんですが、今作はギャンブルに当てはまるという事でAndroidでも配信できない国もあり、あまり海外では遊ばれてないようです。
それでも少しずつでも遊んでくれる人が増えるといいなと願います。


長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
Androidユーザーでまだプレイしてない方は↓からぜひ遊んでください!