【2023/08/31】 『葬回診』解説&開発秘話 |
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【2022/12/22】 福岡IGEに参加しました |
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【2022/10/29】 『葬回診』キャラ設定公開 |
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【2022/08/17】 『葬回診』リリース |
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【2021/11/18】 この一ヵ月の軌跡 |
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駄 文 (7) | ||
ゲーム (8) | ||
開 発 (7) | ||
『葬回診』キャラ設定公開 | ||
【2022/10/29】 ゲーム | ||
今回は【葬回診~脱出編~】のキャラ設定を可能な範囲で公開します。 エンディングを含むネタバレがあるので、まだ本編をクリアしてない方は是非クリアしてからご覧ください。 ゲーム内で明かされている部分は割愛して、現時点でまだ明かせない部分は伏せています。(伏字の文字数も一律3文字で元の文字数とは異なります) 【あかり】 13歳の中学一年生。 引っ込み思案な部分もあるが、いざという時の勇気や行動力は持ち合わせている。 おしゃれに無頓着ではないが垢ぬけていない。 ガッチさんの発売直前放送の紹介で発売前から名前は判明してたけど、実際にゲーム内で名前が判明するのは終盤で、エンディングCだと不明のまま終わってしまいます。 初期案のセーラー服も個人的には良かったと思う。 でも決定稿の制服は描く時に楽になるように勝手に形状記憶っぽいスカートという事にしたけど、セーラー服だとスカートのプリーツは面倒だったかも。 一番ドット絵が多いけど、一人で描くし納期も予算も限られてるので、アニメーション枚数は最低限に抑えました。(本家クロックタワーのジェニファーとかこの10倍位あります) 腕輪は用途的に片腕でいいけど、左右反転した時の為に両手に付けていて、さらにライトのエフェクトを重ねた時に懐中電灯を持ってるように見えるポーズにしたので、腕輪が手錠のように繋がってると勘違いした方が多かったと思いますが、両手は自由に使えます。 キャラデザが決まるまでの仮デザインでは手術着を着てたけど、なんならこれでも履いてる履いてない論争とか起きて盛り上がりそうではあるなと思ってた。 スマホやタブレットは扱えるけど、PCには苦手意識があってあまり使いこなせないみたい。 エンディングBで言及されている参加者はあかりの事。 元々は●●●や●●●を●●●するのは●●●だったけど、途中でシナリオが大幅に変更になった時にその設定を引き継ぐ形で、かなり勇敢かつ有能になってしまいました。 13歳ってこんなに頭良くて運転とか何でもこなせるっけ?と迷いながらも、『クロックタワー』のジェニファーも14歳で色々やってたし、まいっかと思う事にしました。 【ひろき】 16歳の高校一年生。 勉強もスポーツもでき、明るくて友達も多く、妹の面倒見も良い。 初期案ではチェックのパンツだったけど、解像度的に潰れるし、アニメーションさせる時に柄を合わせるのが地味に面倒なので無地にしてもらいました。(その分包帯を追加) ひろきはイベントにしか登場しないので最低限の動きのドット絵しかありません。 なんならあかりが「ひろきお兄ちゃん」と呼ばないので、このままだと名前もゲーム中に判明しないのでは?と今思ったので、真相編でどこかに無理やり名前をねじ込まねば… あかりと違ってPCは人並み程度には扱えるので、地下搬入口のパスワードロックも初期化できたのでしょう。 エンディングBで言及されている被験者候補はひろきの事。 開発開始直後に頂いたシナリオ草案では「あかりに脱出方法を記したメモだけ残して一人で脱出」となっていてイベントにも出てこないという想定でしたが、あかりを置いて一人で脱出した理由を考えるよりも合流させた方が良いだろうと現在の形に変更しました。 でも妹を置いていこうとした罰として殺しました… というのは冗談で、ガッチさんからの「脱出編のエンディングで殺して欲しい」という要望でああなって爆発に巻き込まれましたが、はっきりとした生死は不明です。 【被験者24号】 過去のゲームに参加させられ、生き残ったものの、最終的には捕まって改造手術を施される。 度重なる改造により自我は崩壊していて近づくと本能的に攻撃してくるが、執拗に追いかけてはこない。 企画書では被験者達は「異形の者」としか指定がなかったので、外見も性能もこちらで考えて、参考にしたのは『羊たちの沈黙』のレクター博士。 開発中は便宜上『被験者A』と呼んでいたので、今でも少し慣れませんし、ミーティングでは被験者Aと言っています。 あれだけ長い腕であかりを完全に宙に浮かせて首を絞めるのは無理があるんですが、インパクトを重視しました。 性能的に途中で変更がなく、最後までブレないキャラでした。 縦移動のグラフィックが無いので主人公が階段前にいる時は進入して来ません。 病院の爆発に巻き込まれて死亡。(生き残ってても社会復帰は絶望的だし) 【被験者29号】 24号と同じく過去のゲームに参加させられた生き残りで、自我も崩壊して執拗に追いかけてはこない。 参考にしたのは『東京残酷警察』の犬女(検索は自己責任で)という四肢を切断されてて両手両足に日本刀を装着して襲ってくるというキャラ。 その撮影時は特殊な松葉杖を使ってCGで消してるみたいだけど、その松葉杖バージョンを参考にしました。 ということで実は女性(男女平等改造)ですが、自分はそうイメージしてたけど開発中は関係者にも明言はしてないかも。 開発中は便宜上『被験者B』と呼んでいました。 松葉杖は実際はカツンカツン鳴らないけど、雰囲気重視で鳴らしています。 一番最後に現れる敵なので、バイオのリッカーや本家犬女みたいに壁を蹴ったりして俊敏な動きで襲ってくる強敵をイメージしたけど、操作系統的にそれを避けるのは無理があるのでやめました。 実は開発後期まで一時回避不可能なキャラで、襲われたら即座に後ろに下がってライトで進行方向を誘導して対処しないといけなかったので、かなり厄介な敵だったけど、難しすぎるという事で一時回避可能にしたら一気に脅威度が下がってしまいました。 食品庫の走り書きはその名残だったりします。 切断された足は25~28号の誰かに移植されたものの、その被験者は何らかの理由で死亡したらしい。 縦移動のグラフィックが無いので以下略… 病院の爆発に巻き込まれて死亡。(社会復帰は以下略) 【婦長】 脱出編一番の強敵かつ皆のアイドル。 各所のテーブル裏に助言を隠してくれてます。(赤マジックの走り書きは過去の被害者が書いたフレーバーテキストで婦長の助言ではない) 婦長というのは古い呼び名で現在は看護部長や看護師長という呼び名が一般的ですが、古い病院が舞台なので医院長は婦長呼びしています。 昔も婦長室ではなく看護部長室というのが一般的だったらしいので(私調べ)看護部長室としていますが、そのせいで婦長の他にも看護部長がいるとか日記は婦長以外の人が書いたと勘違いする人がいたようですね。 日記に息子は亡くなったと書かれてますが、病室303にいるミイラではありません。 企画書では参考として『サイレントヒル2』のバブルヘッドナースのようなクリーチャーで「捕まっても死なないがタイムロスする」と指定されてました。 自分の頭の中には『クロックタワーGH』の婦長さんのイメージが浮かんで、そこをオマージュして若いナースではなく中年女性にしました。 企画書では被験者達と同様に特にバックボーンとかはなくただ出現する敵でしたが、自分がシナリオを書き変えるにあたり、バックボーンを追加してどんどん膨らませていきました。 プロデューサーさんにバックボーンとか要らなくないかと言われましたが、「あったらダメ」ではなくて「なくても良い」という事なら「逆に言うとガッチさんが希望するシステムに干渉しないならあっても良い」という事ですよねと抵抗して残しました。 結果的にシナリオと婦長の設定や性能とプレイヤーに行動させる動機がピッタリはまったと自分では気に入っています。 実は味方だったという事で凶悪な分のヘイトは多少中和できたのではないでしょうか。 最初に仮デザインを提出した時は車椅子は無くて走って迫ってくるイメージでした。 でも引きずって病室に運ぶには時間が掛かるし、そういえば似たような怪談があったなと思って車椅子を追加しました。 おかげで足音よりは接近が音でわかりやすくなったし、キィキィ音もいい感じに耳障りになったと思います。 実は被験者29号と同じく開発後期まで一時回避不可で、後ろに走って逃げて一番近い部屋に逃げ込むという対処を想定していました。 凶悪過ぎるのでスピードを調整したりして様子を見ましたが、反対側に行くには部屋に逃げ込んでしばらく待つ必要があるというただでさえタイムロス要員なのにストレスになるし、場所によっては入れる部屋がなくて不可避だったりするので、スピードを戻して一時回避できるようにしました。(この時に公平に29号もできるようにした) それでもダブルタップで走ったり、ドラッグで移動の継続ができるという操作方法をきちんと理解できてない人がどんどん犠牲になって、アプデで弱体化させるか検討しましたが、魅力が半減するとの事でそのままになりました。 実況を観てて、コメントにナースキャップが新米ナースの被り方で婦長クラスなら異なるという指摘があり、私の調査不足でした。 開発中は初期は『ナース』で後期は『婦長』と呼んでました。 縦移動のグラフィックが無いので以下略… 病院の爆発に巻き込まれて死亡…の予定だったけど、反響を見ると良い意味でも悪い意味でも人気のような気がするので、生かす事にしました。(真相編に組み込みます) 【???】 ●●●の●●●に●●●られた●●●で、生足が綺麗だけど男です。 ●●●を●●●に●●●られていて、ターゲットである主人公達が●●●の●●●に●●●ように●●●な●●●を●●●られている。 ●●●によって●●●以外の●●●は●●●にしか●●●ず、主人公達と●●●の●●●はできない。 ●●●に●●●られた●●●である程度●●●が可能で、必要に応じて●●●に●●●の●●●を●●●ている。 最初はスタイリッシュなマスクを被った殺人鬼という設定でしたが、シナリオの変更に伴い医療関係者っぽい外見になりました。 医療用のこぎりを殺傷力を高めるために鉈に改造した凶器と4F等の暗闇に対応できるように暗視ゴーグルを装備していて、目が見えてないと勘違いする人が結構いたけどちゃんと見えてます。 追跡が甘いのは●●●だからです。 医院長室に入って来ないのは返り血で部屋を汚さないようにらしい。 たまにワープしてるように見えるのは超能力的なものではなく、電波の不調によりカメラに映ってない空白の時間に二人が動き回っていて、その映ってない時間をカットしているので位置が入れ替わったように見えています。 よく見ると時間も数分飛んで、あかりの立っている位置も変わっています。 実は手前と奥移動のアニメーションは途中で納得がいかずに3回位描き直しましたが、それでも時間がなくて最終的に妥協しました。(見下し視点の斜めって苦手) エンディングAでは劇薬を注射されて爆発に巻き込まれたかと思いますが、現時点で生死は不明です。 【組織関係者】 仮面のデザインはモゲラッタさんです。 本当は前述した【???】のデザインとして発注されたもので、【???】の設定が変更になったので敵のデザインとしては没になりましたが、せっかく考えて頂いたので流用しました。 スペースの都合で5人になり、モニターからはみ出しそうなクトゥルフ風のは申し訳ないですが未登場となりました。 そして富裕層が付けるので、マスクではなく仮面になりました。 モデレーターが司会進行かつ病院側へ様々な指示を出したり、遠隔で放送機器やカメラ・エレベーターを操作したりしています。 参考というか自分の中でイメージしたのは『KOF'94』でルガールの秘書をしていた頃のマチュアです。(金髪はまんまですね) なので女性なんですが、彼女が組織内の最高権力者かと言われると更に上の存在がいるかもしれないしいないかもしれない。(そこまで考えてない) 左上のスポンサーは超大手の広告代理店の幹部で50代男性のイメージ。 左下のスポンサーは大富豪の夫人で50代未亡人のイメージ。 右上のスポンサーは若くして大成功した30代のIT会社社長のイメージ。 右下のスポンサーは全国に高級料亭を経営している60代の美食家のイメージ。 しかし、互いの素性は知らないし、詮索もしてはいけないのが組織のルールになっている。 V.I.Pは有料会員の小金持ち達で、彼らは観るだけで口出しする権限はありません。 脱出編に関してはこんな感じでしょうか。 普段はまずドット絵サイズで表現できるかどうかでデザインを決めるためにいきなりドット絵から描き始めるので、設定画等はありません。 【???】だけ設定画があるのはモゲラッタさんにコンセプトアートを描いて頂く際に必要になり、後から簡単な物を用意したので細部が適当です。 実際のゲーム内では緑っぽいフィルターとグラデーションをかけて暗くなってしまうので、全てのドット絵は一段階位明るめに描いてます。 改めてモーションを並べてみると本当に最小限の動きしか描いてないな…婦長とか少な… でも真相編の新キャラも早く完成できるように最低限のクオリティは保ちながらこの調子で描いていこう。 何か語り忘れてる事があるような気もしますが、とりあえず今回は以上です。 次は真相編アプデ後に追加のキャラ紹介や物語の補足、開発秘話などを順次公開できればと思います。 ご覧いただきありがとうございました。 |
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